陣杭の柳:織田信長本陣跡〔姉川古戦場〕
じんごのやなぎ:おだのぶながほんじんあと〔あねがわこせんじょう〕
(Willow of Jingo;Headquarters Ruinss of Oda Nobunaga[Historic Battlefield of Anegawa])
【B-SG001b】探訪日:2019/9/17
滋賀県長浜市東上坂町
【MAP】
〔駐車場所〕
1570(元亀元)年の姉川の戦いにおける織田信長の本陣跡。信長は、合戦当日6月28日の朝まで東方の龍ヶ鼻砦に陣取っていたが、姉川北岸の浅井・朝倉軍の展開を知り、この地に本陣を移した。
この地にある柳は、信長が陣太鼓をかけて指揮をしたという伝承があり、「陣杭」は、本来「陣鼓」と書かれていたともいう。元々は現在地より10m北西にあったが、圃場整備により現在地に移転した。現在の柳は1989(平成元)年に3代目の木から枝を取った4代目にあたる。また、信長本陣の柵に使われた生木が自生したとも伝わっている。
また、浅井勢の遠藤直経は自軍の敗色が濃くなると、味方の首級を一つ提げ織田勢に偽装して信長本陣深くまで攻め入り、信長の首をねらったが竹中重矩に見破られ討死したと伝えられている。直経が討死した場所には墓(遠藤直経墓所)が残るが、信長本陣の後方300m辺りであり、織田軍が一時は後退し劣勢を強いられていたことを示すと考えられている。