大窪遺跡
おおくぼいせき (Okubo Ruins)
【V-AC004】探訪日:2019/5/3
愛知県豊田市志賀町大窪922
【MAP】
〔駐車場所〕
縄文時代早期,弥生時代前期,奈良時代から室町時代にかけての生活の痕跡が残された岩陰遺跡である。岩陰の大きさは、高さ平均1.4m,幅2~3.6m,奥行4mと一般的な竪穴住居と同じくらいの広さとなっている。
発掘結果では埋土上層から奈良平安時代の焼き物が多数出土し、その下層に石囲いの炉跡とともに弥生式土器が発見されている。これらの土器の中には、三河地方では例の少ない遠賀川式土器が含まれており、西方から伝わった稲作文化の浸透がうかがわれる。また、奥部からは縄文土器として最古の形態の尖底土器も出土した。