松平定良墓所
まつだいらさだよし ぼしょ(Grave of Matsudaira Sadayoshi)
【K-ME007】探訪日:2024/10.22・12.3
三重県桑名市東方
【MAP】
〔駐車場所〕
円妙寺境外にある桑名藩6代藩主・松平定良の墓所である。後方には殉死した3人の家臣、堀田一可,多賀道次,長瀬政直の墓が並び、ほかに同所には養仙院殿(7代藩主・松平定重の母で京極高広の女、1683年没),定重の子の松平定弘と松平政七,家老・服部正辰父娘の墓などが建つ。
松平定良は、定綱系久松松平家2代で兄の定次の早世により嫡子となり、1652(慶安5)年に家督を継いだ。将来を嘱望されていたが、生来から病弱で、療養のため有馬温泉に赴くことが多く、1657(明暦3)年7月18日、有馬温泉から帰国中に病に倒れ、京都で死去した。享年26。子はなく、跡を養子の定勝系久松松平家の定重が継いだ(定良の死により定綱の男系は断絶)。
なお、服部正辰は小服部家と称され、服部半蔵家(大服部家)の庶流ながら、初代藩主・松平定勝の血を引いており、藩主一族の扱いを受けていたという。
定良,殉職者3名,養仙院殿の墓5基が桑名市の指定史跡となっている。