業平塚
なりひらづか(Narihirazuka)
【K-AC244】探訪日:2024/3.16
愛知県東海市富木島町外面24-2
【MAP】
〔駐車場所〕宝珠寺あるいは七社之社の参詣者用駐車場を利用する。
宝珠寺の北西約400mのところにある在原業平,女官あやめとその従者の7基の五輪塔である。左側に一基離れてあるのが業平塚と呼ばれる業平の供養塔である。
東国へ下った業平は、しばらくこの地に滞在したという。その噂を聞き、業平を慕う女官のあやめは、京から後を追い掛けてきた。そして、業平は何故か女官に見つかりそうになった時に、椎の木に登って身を隠した。ところが、木に登った業平の姿は井戸の水面に映し出されて、それを見つけたあやめは、歓喜のあまり我を忘れて井戸に飛び込んでしまい、そのままで溺死してしまったという。業平は自分のために死なせてしまった女官を憐れに思い、この地に終生留まったとされる。在原業平に関連した伝説は各地に伝わり、死地もほかに挙げられており、あやめの伝説もその一つと考えられる。
平安時代末にこの土地の領主であった藤原道武は、業平と非業の死を遂げたあやめとその従者を供養するために五輪塔を建てたという。そして塚の近くには、業平を開基として宝珠寺が建てられた。宝珠寺は、元禄年間(1688~1704年)以降に現在地に移建されている。
五輪塔は東海市の指定文化財となっている。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 平安時代:前期 | 平安時代:後期 |
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関連年号 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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在原業平 | AW01 | 藤原道武 | HT** |