柳之御所遺跡
やなぎのごしょいせき(Yanagi no Gosho [Willow Palace] Ruins)
【P-IW002】探訪日:2013/10.5
岩手県西磐井郡平泉町平泉柳御所
【MAP】
〔駐車場所〕
築造年は定かではないが、奥州藤原氏初代の藤原清衡が江刺郡豊田館から磐井郡平泉へ移り、居館をかまえた所とされ、3代・秀衡が政庁,平泉館(当時の呼称)とするため再整備を行ったという。柳之御所の名前は、伽羅御所の名前に対比して、後世になって名づけられたものである。
1189(文治5)年、源頼朝の28万余の大軍に攻められた際に、藤原泰衡が自ら火を放ち炎上し灰燼と化した。
高館の南東、北上川西岸と猫間ヶ淵に挟まれた標高約25mに立地し、また、北西方山上の中尊寺金色堂を望むように造営されていた。発掘調査の結果、その範囲は最大長725m,最大幅212m,面積112,000㎡に及ぶ。一帯からは多くの掘立柱建物跡や、巨大な堀,橋,道,園池,屋敷群跡,10トン以上のかわらけ,中国産陶磁器,常滑産や渥美産の陶器,当時の烏帽子,国内初の発見となる磐前村印や将棋の駒などが出土している。これらの出土品は国の重要文化財「岩手県平泉遺跡群出土品」に指定されている。
2011(平成23)年6月、世界遺産「平泉~仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群~」が登録されたが、柳之御所遺跡は除外されている。
現在は、一部が柳之御所史跡公園として整備され、池,堀,道路などが復元されている。今後は建物も復元整備される予定である。
【史跡規模】 |
【指 定】国指定史跡:柳之御所・平泉遺跡群(1997年3月5日指定) 【国 宝】 【国重文】岩手県平泉遺跡群出土品 |
関連時代 | 平安時代:後期 | 鎌倉時代 |
関連年号 | 1189年 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
藤原清衡 | F901 | 藤原秀衡 | F901 | 藤原泰衡 | F901 |
源 頼朝 | G202 |
柳之御所遺跡出土品