神明宮第1号古墳
しんめいぐうだいいちごうこふん(Shinmeigu No.1-Kofun Tumulus)
【K-AC228】探訪日:2023/8.27
愛知県岡崎市丸山町宮山1
【MAP】
〔駐車場所〕
乙川右岸の低丘陵上に立地する直径約19m,高さ約2.9mの円墳である。埋葬施設は南西方向に開口する横穴式石室で全長約11.6mにおよび、玄室を柱石によって2室に分ける玄室,前室,羨道からなる複室構造をとる。天井石や奥壁に巨石を使った後室は、長さ5.6m,最大幅2.4m,高さ3mを測り、玄室奥壁は高さ2.9m,下端部の幅2mの一枚岩で,塗られているベンガラ(酸化鉄)の赤色が今も残っている。この形態としては西三河で最大規模である。
墳頂部には葺石が散見されるが、埴輪は確認されていない。出土遺物には、須恵器のほかに鉄鏃,刀子,鍔,馬具類の鉄製品,金環などの装身具があり、これらから古墳は古墳時代後期の6世紀後半から7世紀初めの築造とみられ、6世紀後半に古墳が築かれ、7世紀初めまで追葬が行われたことが推測させる。
規模や出土品からこの地域周辺を支配していた有力首長の墳墓と考えられる。神明宮の境内には2号墳も保存されているほか、矢作川支流の乙川に沿った地域には亀山,経ヶ峯,神明宮それぞれの古墳群が分布している。
【史跡規模】 |
【指 定】愛知県指定史跡(1975年12月26日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:後期 |
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関連年号 | 6世紀後半~7世紀初め |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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徳 |