大橋屋(旧旅籠鯉屋)

おおはしや(きゅうはたご こいや) (Ohashi-ya [Former Hatago ; Koi-ya])

【R-AC065】探訪日:2023/4.21

【R-AC065】大橋屋 愛知県豊川市赤坂町紅里127-1 <📲:0533-56-2677>

【MAP】

〔駐車場所〕大橋屋建物隣に10台分の無料駐車場がある。

【R-AC065】大橋屋

   1649(慶安2)年創業の東海道赤坂宿の旅籠で、歌川広重の「東海道五十三次・赤坂宿舎招婦図」のモデルになっていた。建物は、1806(文化6)年の赤坂宿大火以降に再建され、1921(大正10)年には隣家で発生した火災が延焼し、建物の3分の1ほどが焼失している。かつては間口8間7尺(約16.6m),奥行23間3尺(約42.7m)の敷地に主屋,継ぎの間,奥座敷,土蔵があったが、現在は間口6間1尺(約11.2m),奥行7間3尺(約12.7m)の2階建ての主屋だけが残る。なお、奥座敷は1907(明治40)年に豊川市白鳥町の法雲寺に寄進された(現存せず)。
 江戸時代の屋号は「鯉屋」といい、一般の旅人が宿泊する旅籠であり、松尾芭蕉が宿泊して俳句を詠んだともいわれる。1878(明治11)年の明治天皇の東海北陸巡幸では行在所として利用されたこともある。その後、所有者は近藤家から高田家,青木家と変わり、屋号も「大橋屋」と改められ、2015(平成27)年3月まで営業が続けられてきた。江戸時代の建物のまま営業する最後の旅籠であったが、創業から366年の歴史を終え、同年9月には青木家より建物が豊川市に寄贈され、一部改修復元工事を行ったうえで、現在は一般公開されている。

【史跡規模】

【指 定】豊川市指定文化財(1977年3月1日指定)

【国 宝】 

【国重文】

関連時代 江戸時代:前期 江戸時代:中期 明治時代 大正時代 平成時代
関連年号 1649年 1806年 1907年 1921年 2015年
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図
松尾芭蕉 H132 明治天皇 K701

 

【R-AC065】大橋屋  
 

 

【R-AC065】大橋屋

 

大橋屋(旧・鯉屋)

右:明治初期頃の鯉屋間取り  左上:歌川広重「東海道五十三次 赤坂」  左下:広重の浮世絵に描かれたソテツ

【R-AC065】大橋屋 ※本サイトの写真は転用可です(画像をピックすると拡大、コメント表示されます)

主屋裏(南西)から見る 区切りがかつての間取りを示す 玄関 仏間から見た玄関 土間庭から見た玄関 奥座敷 台所から見た奥座敷 ナカミセから見た仏間 台所 ナカミセから見た玄関(右の柱は大黒柱) 中央(仏間とナカミセの上)は吹き抜け 2階への階段 2階から階段下を見る(上り口の頭上がたいへん低い) 和室が3部屋