築城年は定かではないが、田原城の支城のひとつとされ、城主に戸田庄左衛門忠政,戸田三郎右衛門忠次らの名がある。忠次は、徳川家康に仕え、1575(天正3)年の長篠設楽原の戦い,1581(天正9)年の高天神城の戦い,1590(天正18)年の小田原征伐等に参戦している。
　城は標高16m,比高10mの台地端に築かれた平城で、最高地が主郭であったと思われる。現在は畑地,住宅地となり、遺構は残されていない。中北集会所の前に在る秋葉神社の祠は、以前はキャベツ畑地の内に在ったものという。