1554(天文23)年、遠江国上西郷構江の住人(もとは西郷戸塚の住人)で、西郷十八士の一人とされた戸塚五郎太夫忠春の墓,供養塔である。足利義晴に仕えていたが、大森の戦いで戦死した。忠春は、徳川家康の側室となり徳川秀忠の母でもある於愛の方(西郷局)の父である。先妻の子には兄･四郎左衛門忠家と西郷法泉寺七世住職となった弟･心翁がいた。
　また、忠春の妹の子(すなわち姪)である於国は、若い頃は紀州徳川頼宣の乳母として仕えたが、晩年は西郷構江に帰り、戦死した忠春の西郷屋敷を守ったという。同所に供養塔がある。
　なお、丘を登ったすぐ近くには平塚古墳，平塚砦跡がある。