布留遺跡
ふるいせき (Furu Ruins)
【V-NR005】探訪日:2022/10.29
奈良県天理市三島町
【MAP】
〔駐車場所〕
春日断層崖から流れ出る布留川が形成した扇状地の周辺部に営まれた遺跡で、現在の天理教本部付近を中心として、南北2km×東西2kmに及ぶ旧石器時代から近世まで続く複合遺跡である。遺跡の北側には石上・豊田古墳群、南側には杣之内古墳群があり、東側には石上神宮が鎮座する。
縄文時代早期から晩期にかけて断続的に集落が営まれ、人々が継続して集落を営むようになるのは弥生時代の終末からとされる。古墳時代には、豪族居館や工房,埴輪を用いた祭祀遺構が現れた。土師器や須恵器、朝鮮半島由来の韓式系土器、刀剣の装具、埴輪などが出土している。特に土師器については、古墳時代前期(3世紀後半から4世紀)の代表的な型式として「布留式土器」が設定され、編年の指標となっている。律令時代以降は都が奈良盆地を離れ、次第にさびれていった。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 旧石器時代:後期 |
関連年号 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
厩 |
布留遺跡
布留遺跡出土の埴輪・土器(天理大学附属天理参考館展示:Wikipediaより転載)