赤土山古墳
あかつちやまこふん(Akatsuchiyama-Kofun Tumulus)
【K-NR185】探訪日:2022/10.29
奈良県天理市櫟本町2920-1
【MAP】
〔駐車場所〕
東大寺山丘陵の南端に築造された東大寺山古墳群を構成する大型前方後円墳である。墳丘長は106.5m以上、後円部直径66m(推定復元)の2段築成、前方部も2段築成で前方部を西に向ける。後円部東方先端部には突出部(造出し)を有し、全体としては特異な双方中円形を呈するが、造出しの先端部が破壊されているため元々の墳丘長は明らかでない。さらに、築造後間もない段階から地すべりが繰り返し発生し墳丘南側が崩壊、また前方部先端部が削平を受けている。
墳丘表面では葺石,円筒埴輪列(朝顔形埴輪含む)のほか、形象埴輪(蓋形・短甲形・盾形埴輪など)が検出され、後円部突出部の南側では家形埴輪11基,囲形埴輪1基などからなる埴輪群が検出されており、家形埴輪祭祀遺構として認知されている。現在はレプリカにて祭祀遺構が再現されている。
埋葬施設は未調査のため明らかでないが、後円部南側堆積土の発掘調査で粘土槨残片や朱のほか、副葬品として石製腕飾類,石製模造品が検出されている。古墳時代前期末~中期初頭の4世紀末葉~5世紀初頭頃の築造と推定され、この地を本拠地としていた古代豪族の和邇氏との関連が推測され、大口納命の墓とする説もある。
【史跡規模】 |
【指 定】国指定(1992年12月15日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:前期 |
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関連年号 | 4世紀末葉~5世紀初頭 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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和邇氏 | WN01 | 大口納命 | K003 |