築城年は定かではないが、織田信長の弟･織田信照の重臣である村上小膳(承膳)の居城といわれている。戦国時代の中根村には、中根南城,中根中城,中根北城の３つの城があり、合わせて中根城、または中根三城と呼ばれていた。村上小膳は、もともとこの地に勢力を持っていた土豪であったが、信照が中根南城に入った際には家臣となっており、中根北城は南城の出城,砦として機能していた。別名、牛山砦とも呼ばれた。その規模は東西51m,南北53mとされ、丘陵上に位置する。
　現在は名古屋市立弥冨小学校となり、遺構は残されていない。