小川塚東古墳
おがわづかひがしこふん(Ogawazukahigashi-Kofun Tumulus)
【K-NR163】探訪日:2022/9.11
奈良県桜井市箸中
【MAP】
〔駐車場所〕
纒向古墳群の箸中支群に属し、ホケノ山古墳の北に点在する古墳のひとつで、すぐ西に隣接して小川塚西古墳がある。東西34m,南北19m,比高差2.5mで東西に長い不整形の墳丘であるが、墳形については諸説あり、2002~03(平成14~15)年の天理大学歴史研究会による測量調査,電気探査では直径約34mの円墳とする一方、桜井市教育委員会の森氏は直径約48mの円墳とし、さらに寺沢,橋本氏は墳丘南東に残る道路に取り込まれた小さな高まりを前方部のくびれ部ととらえ、全長約66mの前方後円墳の可能性を示唆している。
発掘調査は行われておらず、埋葬施設や遺物は不明である。築造時期についても明らかではないが、周濠想定位置の溝調査では3世紀末以前が想定される(ただ、隣接する小川塚西古墳の推定築造時期は4世紀前半以降とされている)。墳形含め、今後のより詳しい調査が期待される。