詩仙堂丈山寺
しせんどうじょうざんじ(Shisendo-Jozan-ji Temple)
【T-KT054】探訪日:2015/11.7
京都府京都市左京区一乗寺門口町27 <📲:075-781-2954>
【MAP】
〔駐車場所〕
1641(寛永18)年、徳川将軍家の家臣であった石川丈山が隠居のため、59歳の時に造営した山荘である。丈山は1672(寛文12)年に90歳で没するまでここで詩歌三昧の生活を送った。後に寺院化され、丈山にちなんで寺号は丈山寺とされた。曹洞宗の寺院で本尊は馬郎婦観音。
1641年に凸凹の土地に建てられた「凹凸窠」は詩仙堂と呼ばれる。仏間もあり本堂ともなっている。三十六歌仙にならい、丈山が林羅山と意見を交わしながら漢,晋,唐,宋の各時代から選出した詩家36人(三十六詩仙)の肖像画が詩仙の間の四方の壁に掲げられている。狩野探幽筆によるものである。玄関上は3階建の「嘯月楼」となっており、その右手(西側)には瓦敷の仏間と六畳,八畳の座敷、左手には四畳半の「詩仙の間」「読書の間」など多くの部屋がある。このうち嘯月楼と詩仙の間の部分のみが石川丈山の建築で、他は後世の改築である。
丈山の設計とされた庭園「百花塢」では、春のサツキと秋の紅葉を楽しむことができる。また、丈山が考案したとされる鹿威し「添水」も静寂な中にアクセントを与えてくれる。
なお、愛知県安城市には石川重之(のちの丈山)が生まれ育った屋敷跡に詩仙堂をイメージしてつくった丈山苑がある。
【史跡規模】 |
【指 定】国指定史跡(1928年3月28日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 江戸時代:前期 |
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関連年号 | 1641年・1672年 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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石川丈山 | G*** | 林 羅山 | **** |
詩仙堂の三十六詩仙(詩仙堂ホームページより)