マルコ山古墳
まるこやまこふん(Marukoyama-Kofun Tumulus)
【K-NR083】探訪日:2018/10.29
奈良県高市郡明日香村大字真弓
【MAP】
〔駐車場所〕
真弓丘陵にある対角長約24m,一辺12m,高さ約5.3mの二段築成の六角形墳である(当初は円墳と思われていた)。墳丘は版築(土を層状につき固めて壁などを作る方法)で築かれていて凝灰岩の切石で作られた横穴式石室がある。石室は南に向かって開口し、床を含む内壁には全面漆喰が塗られており、高松塚古墳やキトラ古墳などと同様な石槨構造をしている。天井部は屋根型に刳り込まれている点はキトラ古墳に近い。棺は、杉板を銅釘で組み合わせた木棺が想定されており、棺の表面は、黒漆や朱漆によって仕上げられた麻布が張り合わせてある。また、墳丘北裾に暗渠排水溝やバラスが敷かれていることも確認されている。
出土した遺物には、漆塗木棺(乾漆棺)の破片や鉄釘,銅釘,金銅六花形飾金具,金銅製大刀金具,尾錠などがあり、30歳代と思われる男性の人骨も出土した。これら、墳丘,石槨,木棺,出土遺物などから、当古墳は高松塚古墳,キトラ古墳同様、古墳時代終末期の7世紀末〜8世紀初頭に築かれたと考えられ、被葬者は不明ではあるが、皇族であることにほぼ間違いないとされている(天智天皇皇子の川島皇子との説がある)。
【史跡規模】 |
【指 定】 |
関連時代 | 飛鳥時代 |
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関連年号 | 7世紀末〜8世紀初頭 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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川島皇子 | K306 |
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