春日神社本殿
かすがじんじゃ ほんでん(Main Hall of Kasuga Shrine)
【S-NR024】探訪日:2022/6/13
奈良県桜井市脇本355
【MAP】
〔駐車場所〕
創祀由緒は定かではないが、1603(慶長8)年に建造された三間春日造りの本殿で、奈良県指定文化財に指定されている。
身舎(家屋主体部)の側面は二間からなり、前面吹放とし、後面梁行に三口の板扉を設けて身舎としている。身舎の正面と両側面には縁を付け、背面両端柱には脇障子を取り付け、縁高欄を巡らしている。向拝には浜縁を設け、正面中央一間に五級の木階と登り高欄を取り付けている。屋根は桧皮葺である(以上、現地説明文より)。祭神は天児屋根命,太玉命,天宇受受命とされ、拝殿の左奥に末社の稲荷社が建っている。
なお、この春日神社辺りを中枢部として東西約300m,南北約250mの範囲には大和王権時代の遺構が散在していた可能性が指摘されている。飛鳥に宮が移るまで三輪山の西南麓から香具山辺り一帯は、大王(天皇)や皇后の宮が13もあったと伝えられている(脇本遺跡:雄略天皇泊瀬朝倉宮跡を参照)。