磯城島金刺宮伝承地
しきしまのかなさしのみや でんしょうち (Shikishima-Kanasashi Palace Traditional Ruins)
【P-NR004】探訪日:1993/9/25・2022/6/13
奈良県桜井市慈恩寺
【MAP】
〔駐車場所〕
539(宣化天皇4)年に即位した第29代・欽明天皇の皇居跡推定地である。初瀬川と栗原川に挟まれた地域で、かつて磯城嶋と呼ばれていた。
2010(平成12)年に脇本遺跡にて5世紀後半,6世紀後半,7世紀後半の大型建物跡などが発見され、5世紀後半の遺構は雄略天皇の泊瀬朝倉宮跡と推定され、6世紀については欽明天皇の行宮である泊瀬柴垣宮跡と推測されている(7世紀のものについては大伯皇女の斎宮跡)。また、室町時代に法隆寺僧訓海が著した『太子伝玉林抄』によると、室町時代には金刺宮の内裏跡は、現在地より東北約100mにある字垣ノ内一帯にあったとの伝承がある。
欽明天皇は571(欽明天皇32)年に崩御し檜隈坂合陵に埋葬された。