岸田家住宅

きしだけじゅうたく (Kishida Residence)

【R-AC030】探訪日:2019/8/17・2020/9/22

【R-AC030】岸田家住宅 愛知県小牧市小牧4丁目834

【MAP】

〔駐車場所〕

【R-AC030】岸田家住宅

   1782(天明2)年、小牧御殿の一角に小牧代官所が設置される。建築年は定かではないが、岸田家は19世紀初頭に主屋が建てられたとされる。その特色は一般の町家として建てられた建物が庄屋や脇本陣として使えるように改造されている点にある。天保年間(1830~43年)に改装増築を行い、明治時代初期には再び改装された。
 天保年間、岸田七右衛門不磷が小牧村で代々庄屋を務めていた江崎家の養嗣子となり、以後は岸田家が幕末まで小牧村の庄屋を務めた。建築当時は表裏2室しか部屋がない一般的な町家であったが、庄屋や小牧宿の脇本陣の役割も果たすようになり、家の規模拡大や使い勝手の向上が必要となり、背面側を増築する大改造が行われ三列の部屋を持つ大規模な町屋になった。表の八畳座敷は前半分を土間とし、武士などの特別な客を迎える玄関の間の役割をもたせた。また、表側の屋根上に火よけの神様である秋葉権現の祠が祀られた。
 明治維新をむかえて、岸田家は度量衡の商売(竿秤などの販売)を始めるようになり、そのために「にわみせ」には縁台を設け、板の間の「みせ」を拡張した。玄関の間は再び八畳の「なかじき」に戻された。1891(明治24)年の濃尾地震でも岸田家住宅は倒れることはなかったが、屋根や土間に補修と補強が行っている。
 1988(昭和63)年3月23日、小牧市有形民俗文化財に指定された。現在残る建物は、2000~01年度(平成12~平成13年度)の小牧市の指定文化財修理費補助金対象事業で江戸時代後期の姿に修復,復元されたものである。かつては母屋のほかに別の建物や土蔵もあったが、現在は母屋のみである。

【史跡規模】

【指 定】
【国 宝】
【国重文】

関連時代 江戸時代:中期 明治時代
関連年号 1800年頃・1830~43年 1868年頃
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図
岸田不磷 ****

 

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岸田家の変遷(小牧市公式ホームページより)

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