朝比奈城跡
あさひなじょうあと (Asahina Castle Ruins)
【C-SZ083】探訪日:2022/4/2
静岡県御前崎市下朝比奈字杉山
【MAP】
〔駐車場所〕
築城代は定かではないが、天正年間(1572~91年)の初め頃、小笠原長忠の家臣の曾根孫太夫長一の居城であったとされる。主君の長忠はもとは今川氏の家臣であったが、今川氏が衰退すると徳川氏に属した。しかし、高天神城の戦いで徳川方の救援が得られず、武田勝頼の寛大な処置もあり長忠は勝頼に降りその配下となった。曾根氏、すなわち朝比奈城の動向は分からない。
城は北西から南東にかけての尾根に築かれている。北西から二郭,主郭と並ぶが、さらに南東の堀切で区切られた部分が三郭,四郭なのか自然地形なのかははっきりしない。二郭は比較的広く北西側に堀切を配し土塁状の地形が残るが、後世に畑地として利用された形跡もある。主郭は南東に二郭より高い位置にある。その南側には腰曲輪と思われる平坦地がある。そして、主郭から南東へは四条の堀切が続いている。
城跡の南東側は茶畑、北西側は墓地を経て民家横の階段に出る。
【史跡規模】 |
【指 定】 |
関連時代 | 戦国時代 |
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関連年号 | 1574年頃 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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曾根長一 | **** | 小笠原長忠 | G438 |
北西側の民家近くの階段を上り墓所の裏手から入るルートもあるようであるが、今回は『城郭放浪記』の情報をもとに南東側の茶畑から入ることにした。茶摘み前であったため茶の木の葉,枝が胸の辺りまで迫る中を進んだが、林に入ると道がはっきりと付いており、わかりやすく歩きやすかった。ほどなく城跡へと着く。堀切と曲輪が直線状に並び曲輪をいくつに見るか迷うところである。
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▲茶畑を越え林に入る
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▲東南端の堀切
▲四郭
▲四郭
▲堀切
▲堀切
▲三郭
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▲堀切
▲堀切
▲主郭
▲主郭
▲主郭
▲主郭
▲二郭
▲二郭
▲二郭の土塁?
▲二郭
▲二郭周囲の溝(後世の加工?)
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