日野誕生院
ひのたんじょういん(Hinotanjo-in Temple)
【T-KT042】探訪日:2015/10/3
京都府京都市伏見区日野西大道町19
【MAP】
〔駐車場所〕
親鸞は1173(承安3)年、皇太后の大進という役職にあった日野有範の子として法界寺で生まれ、母は源義家の孫娘・吉光女とされる。
日野誕生院は、西本願寺第20代門主・広如が1828(文政11)年9月に親鸞生誕の地を顕彰するため、この地に有範堂もしくは宝物堂と呼ばれる一つの堂宇を建立したことに始まる。1878(明治11)年には有範堂を日野別堂と改名し、第23代門主・勝如の時1931(昭和6)年3月の大改築完成の際に日野誕生院と再び改称された。ここは本願寺が所有する飛地境内でもある。
本堂は廻廊をめぐらし、中庭は中心に銅灯篭一基を配して白州で構成されており、平安時代の貴族の館風の造りとなっている。隣接する法界寺の横手に、産湯の井戸やゑな塚が残る。また、付近には日野一族の墓が建ち並ぶ日野御廟所がある。