心月院跡
しんげついんあと(Shingetsu-in Temple Ruins)
【T-AC019】探訪日:2014/3.16・2023/10.30
愛知県豊田市則定町寺田
【MAP】
〔駐車場所〕則定町集会所の駐車場に停めさせていただく。
創建年は定かではないが、寛永年間(1624~44年)に鈴木正三和尚によって創建された。正三は則定城主・鈴木忠兵衛重次の長男に生まれ、徳川家康,秀忠の2代に仕え、関ケ原の戦いで初陣したのち、大坂の陣にも武功を挙げて1615(慶長20)年に200石を賜り旗本となった。
しかし、1620(元和6)年、42歳の時に家督を弟の鈴木重成に譲り、出家して石平老人と号する。江戸,三河に住み執筆活動と布教、,寺院の建立や再建に努めた。島原の乱後に天草代官となった弟・重成の要請で天草でも布教活動し、宗派に拘らず諸寺院を復興した(カトリック・キリスト教の教義については理論的に批判)。
道沿いの心月院(則定町年蔵連7)には、厳しく激しく生き抜いた正三の面影を伝える坐像(町指定文化財)が安置されている。