新羅善神堂
しんらぜんじんどう (Shinrazenjindo Shrine)
【S-SG003】探訪日:1990/11/10・2015/11/7
滋賀県大津市園城寺町
【MAP】
〔駐車場所〕
園城寺(三井寺)の鎮守神である新羅明神を北院の鎮守として祀っている(ここでは園城寺とは別サイトとして掲載)。「堂」というが神社本殿である。現在の建物は、1347(貞和3)年に足利尊氏によって再興されたもので、三間四方の檜皮葺屋根の流造りであり、堂内の須弥壇には素木の厨子が安置され、三井寺の開祖・智証大師の守護神である新羅明神坐像が安置されている。新羅善神堂,新羅明神坐像とも国宝に指定されている。
平安時代、河内源氏の源頼義の3男・義光が新羅明神の社前で元服し新羅三郎義光と称したことから、園城寺は源氏一門をはじめ河内源氏の流れを汲む足利家の尊崇をあつめることとなる。
1595(文禄4)年11月、豊臣秀吉は突如として園城寺に対し寺領没収という事実上の廃寺を命じ(理由は諸説あり不明)、金堂をはじめとする堂宇も強制的に破却,移築されたが、新羅明神を祟り神と恐れてこの堂には手を付けなかったという。