酒井氏先祖墓所
さかいしせんぞ ぼしょ(Graves of Sakai Clan Ancestors)
【K-AC185】探訪日:2021/11/25
愛知県西尾市吉良町酒井寺後29
【MAP】
〔駐車場所〕
酒井氏はもともと大江氏の流れを汲むといわれ、海東忠成のときに三河国海東庄に移住してきた。その子孫の酒井五郎左衛門忠則の娘と、当寺、新田氏一族で遊行僧として諸国を旅し三河の称名寺に留まっていた長阿弥(世田良有親)の子・徳阿弥(還俗して親氏)の間に生まれたのが酒井与四郎広親である。
親氏は妻(広親の母)が早くして亡くなったため、広親を残して松平郷の松平太郎左衛門信重の婿養子となり、松平氏の始祖となった。広親は松平郷にて松平氏に仕え、広親の子から左衛門尉酒井家と雅楽頭酒井家の2家に分かれる。
ここには、酒井五郎左衛門とその娘、称名寺で亡くなったとされる長阿弥と酒井広親の墓がある。
なお、この酒井氏の出自については松平氏同様、清和源氏新田氏流であることを主張するために家康の時代以降に創作されたものとするのが通説である。