鯰江城跡
なまずえじょうあと (Namazue Castle Ruins)
【C-SG016】探訪日:2016/9/24
滋賀県東近江市鯰江町
【MAP】
〔駐車場所〕
鯰江郷の豪族鯰江氏が荘園時代に興福寺領の被官となってこの地を治めていた。室町時代には六角氏に属して勢力を伸ばしていたが、1568(永禄11)年に観音寺城の戦いで六角氏の居城である観音寺城が落城したため、城主の鯰江貞景は甲賀郡に逃げていた六角義賢,義治父子を迎え入れ、主家復興のため織田信長に反抗を企てた。貞景は鯰江城に空濠の増設、土塁の増強を含む改修を施し、百済寺の僧や一向宗と結び籠城したが、1573(天正元)年9月、柴田勝家らの軍勢によって落城した。鯰江城落城後、鯰江氏は全国へ散り各大名に仕えたが、貞景の子である定春は豊臣秀吉に従い、大阪に鯰江の地名を残している。