上菱野城跡〔本泉寺〕
かみひしのじょうあと (Kamihishino Castle Ruins)
【C-AC439】探訪日:2021/9/7・2021/9/10
愛知県瀬戸市矢形町165
【MAP】
〔駐車場所〕
築城年は定かではないが、鎌倉時代にこの地域の地頭で菱野城主であった山田泰親によって築かれた。泰親は山田重就(重親)の3男で、承久の乱で朝廷方として戦った山田重忠の曾孫にあたる。
泰親は晩年の1281(弘安4)年に下野国専修寺三世法主・顕智上人の説法に感銘を受けて出家し法名「瀞顕」を授与されて、城の約300m南に本泉寺を建立したと伝えられる。出家により、城は1283(弘安6)年に廃城となった。
1613(慶長18)年、上菱野城跡地に本泉寺が移築された。
本泉寺駐車場に土塁跡、門前右側に堀跡が残されている。境内の一段高い本堂の位置が主郭と思われる。
なお、泰親の弟の山田親氏は200m西の菱野城を居城としていた。