藤堂高虎室久芳院墓所〔四天王寺〕
とうどうたかとらしつ きゅうほういん ぼしょ〔してんのうじ〕(Grave of Dota-gozen [in Shitenno-ji Temple])
【K-ME005】探訪日:2020/9/30
三重県津市栄町1丁目906
【MAP】
〔駐車場所〕
津市の塔世山四天王寺にある一色義直の娘で藤堂高虎の室となった久芳院の墓所である。1616(元和2)年8月20日、津城内で亡くなり四天王寺に葬られた。
1581(天正9)年、高虎が豊臣秀長に従い但馬征伐に赴いた際に、一色家の忘れ形見で香住中野村の農家に身を寄せていた久芳院を娶った。久芳院と高虎の間には子が授からなかったが夫婦仲が良く、高虎はなかなか側室を迎えようとしなかったが、久芳院の勧めで長越前守連久の2女・まつ(後の松樹院)を迎え、藤堂高次をはじめ3人の子宝に恵まれた。久芳院を偲び、肖像画とともに菩提供養に思いのこもった高虎の文書が残されているという。