奥山久米寺跡
おくやまくめでらあと (Okuyamakume-dera Temple Ruins)
【T-NR037】探訪日:2010/6/4
奈良県高市郡明日香村奥山653
【MAP】
〔駐車場所〕
7世紀前半に造営された寺院跡とされる。伝承では、聖徳太子の弟の来目皇子の創建とも橿原市の久米寺の奥の院ともされるが、その沿革は文献が無く不明である。
1987(昭和62)年の発掘調査では、塔と金堂が一直線に並ぶ四天王寺式伽藍配置であったことが判明している。金堂跡の基壇の大きさは東西幅23.4m,南北幅約18mと推定され、その規模は川原寺中金堂の東西約24m,南北約19.2mにほぼ匹敵する。また、塔跡基壇上に残る10個の礎石は、飛鳥に残る礎石の中でも最大のものであり、壮大な五重塔が建っていたと想像される。現在、塔跡には、鎌倉時代建造の相輪部分が欠けた高さ約4.8mの十三重石塔が立っている。