井伊共保出生の井戸
いいともやすしゅっせいのいど (Well of Birth Tomoyasu Ii)
【Z-SZ001】探訪日:2013/5/3
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷
【MAP】
〔駐車場所〕
この井戸は井伊家の始祖井伊共保公出生の井戸として往古から伝承されている。
一条天皇の寛弘年間に、備中守藤原共資公が遠江介として村櫛へ下向、元旦に領内平安祈願のため渭伊神社へ参拝された。たまたま、神域の当井戸の傍に嬰児を見つけ、俊秀麗顔、常人にあらず、まことに神授の神童なることを覚りわが子とした。後年、共資公が自身の一女と婚せしめ、郷名にちなみ名を井伊共保と称し、当地方の宰主となり家紋をこの聖井を型取り、井桁に橘とし、井伊氏の基を開いたと言われる。
また、史説として、天日槍命32代三宅好用、醍醐天皇の延喜年間奈良より荘司として着任、この井戸の傍に居を構え、それより三代目の井端谷篤茂の娘が共資公に嫁し、共保を生誕したとも伝えられる。