米津台場跡
よねづだいば (Yonezu Daiba)
【Z-SZ005】探訪日:2017/8/17
静岡県浜松市南区米津町4135-1
【MAP】
〔駐車場所〕
1855(安政2)年、外国船の出没に備える目的で、浜松藩主であった井上正直が幕府の命令によって築いた台場(砲台)で、当初東・中・西の三基が築かれ、基底部が石積で固められていた。現在は中央の一基が残るのみで、石積もなく道路の近くにわずかに土盛が残っている。
当時は、高さ約27m,周囲約72mの円丘で、砲身約5.5m,重量約2t,人の頭ほどの口径の大砲3門を据えたものといわれ、台場の基部には石を積み、内部下層に石階で出入する穴蔵が造られていたという。
ここから西250mと東500mのやはり同一砂堤列上に、東西・南北とも20m前後の相似た丘が二つ残っている。また、この台場で使われたと伝えられる石製砲弾が、浜松市博物館に保管されている。