亀石
かめいし (Turtle Stone)
【Z-KN003】探訪日:1994/7/3・2017/8/27
奈良県高市郡明日香村川原
【MAP】
〔駐車場所〕
花崗岩の自然石で、長さ3.6m,幅2.1m,高さ1.2m,重さ4tの亀の形をしている。造られた年代も用途も不明である。石を割るときの矢の方向から上下逆になっているらしい。一説には、川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石ではないかと言われている。
また、昔、飛鳥が湖であった頃、対岸の当麻の蛇とこの川原の鯰の間に長い喧嘩が起き、鯰が負けた結果、湖の水は当麻の蛇に取られてしまい、たくさんの亀が死んだと言う。何年か後に、亀を哀れに思った村人たちが亀の形を石に刻んで供養したという伝説がある。この亀石が西の当麻の方を向くと洪水が起こり、飛鳥が泥沼になると言われている。