神山城跡
こうやまじょうあと (Koyama Castle Ruins)
【C-ME072】探訪日:2020/10/15
三重県松阪市中万町字川の上
【MAP】
〔駐車場所〕JR紀勢線近くの御麻生薗豊原線(県道701号)のガード下に神山一乗寺への参道がある。登り口に駐車スペースもある。
1337(延元2/建武4)年、北畠親房配下の潮田刑部左衛門尉幹景により南朝の拠点のひとつとして築城された。1339(延元4/暦応2)年8月、後醍醐天皇の死に乗じて、高師秋が城を囲み攻撃を加えたが、潮田幹景,加藤定有,藤原兼隆らが防戦して、翌月になると城下へ進撃し、愛洲宗實や鹿海興時らと協力して、立利縄手において敵を撃退した。
1342(興国3/暦応5)年1月、再び高師秋,佐々木高氏が攻め込んだが、加藤定有,藤原兼隆らが防戦して退けた。しかし、翌1343(興国4/康永2)年、北朝方の仁木義長らが加わった攻撃により落城し、仁木義長が入城した。
神山城は櫛田川に面した標高131.3mの山頂、神山一乗寺のすぐ裏の山に築かれている。主郭は円形に近く西に虎口と思われる窪みがある。また、主郭の周辺には横堀があったようであるが加工され、遺構は損なわれている。