森本城跡
もりもとじょうあと (Morimoto Castle Ruins)
【C-ME063】探訪日:2020/10/14
三重県松阪市嬉野森本町750
【MAP】
〔駐車場所〕
築城年代は定かではないが、木造顕俊の次男の俊重(俊氏)が多気城の支城として築いたとされる。代々森本飛騨守を名乗った。
1569(永禄12)年の織田信長による伊勢侵攻のときには、織田家に寝返る北畠家臣が多い中、森本飛騨守は最後まで北畠氏を守り、大河内城に籠城してこれに対抗した。森本俊信(俊栄)の子は、伊勢国司から諱を賜り、具俊と名乗ったが、1584(天正12)年、松ヶ島城を攻めた際に討死した。北畠氏が滅亡すると森本俊貞(具俊の子)は隠棲して称念寺を建立し北畠一族を弔っている。その後、森本城は廃城となり、1788(天明8)年、跡地には神宮寺が移築され現在に至る。
森本城の遺構はこの神宮寺の西側に残存しており、低い土塁と幅の狭い空堀遺構が確認できる。