青塚古墳
あおつかこふん (Aotsuka-Kofun Tumulus)
【K-AC127】探訪日:2020/9/22
愛知県犬山市字青塚141
【MAP】
〔駐車場所〕
愛知県では断夫山古墳に次ぐ第2位の規模の大型前方後円墳。4世紀中葉(古墳時代前期)頃の築造と推定される。周辺にはかつて10数基の古墳が分布し、青塚古墳群として認知されていたが、現在までにほとんどが消滅してしまった。被葬者は明らかでないが、大縣神社では邇波県君の祖の大荒田命の墓と伝承されている。
墳丘全長は約123mで、前方部幅62m,長さ45m,高さ7m、後円部直径78m,高さ12m。低い基壇の上に前方部が2段、後円部が3段に築かれている。段ごとの平坦部には赤く塗られた壷型埴輪が並び、方形壇を囲んで円筒埴輪,朝顔形埴輪が並んでいた。また、古墳全体は河原石で覆われており、古墳周囲には周壕と外堤が巡り、東側には陸橋部が確認されている。
また、1584(天正12)年の小牧長久手の戦いの際には、羽柴秀吉方の森長可が改修し青塚砦として使用している。