木ノ下城跡
きのしたじょうあと (Kinoshita Castle Ruins)
【C-AC125】探訪日:2016/4/2
愛知県犬山市大字犬山愛宕7-1
【MAP】
〔駐車場所〕
1469(文明元)年、越前国,尾張国守護の斯波義敏の命により、織田広近は美濃国の斎藤妙椿に対する牽制として小口城から犬山に移り、木ノ下城を築城し城主となった。広近は犬山の乾山には戦い用の砦を築いている。
1537(天文6)年、織田信康は乾山の砦に城郭を造営し犬山城として整備し拠点を移した。これにより木ノ下城は廃城とされた。
1564(永禄7)年、織田信長は犬山城に籠もる織田信清を攻める際の拠点として、かつての木ノ下城址に宿営している。
1606(慶長11)年には木ノ下城址に愛宕山長泉寺延命院が建立され、明治以降に延命院の中にあった愛宕神社になった。
城の規模は、南北200m,東西200mほどの正方形であり、南方に二曲輪,三曲輪が構えられ、東側と北側に堀があったという。愛宕神社の境内は木ノ下城の一部で本殿が建つ高台が、城の主殿跡といわれている。境内にある井戸「金明水」や神社の南西約100mにある「銀明水」も木ノ下城の時代に掘られた井戸と伝えられる。