柳生藩家老屋敷跡
やぎゅうはんかろうやしきあと(Residence Ruins of Yagyu Domain Karo[chief retainer])
【R-NR002】探訪日:1989/12.9・2014/9.8
奈良県奈良市柳生町155-1
【MAP】
〔駐車場所〕
1848(嘉永元)年、柳生藩の国家老・小山田主鈴が藩の財政再建を成し遂げたのち隠居宅として建てた武家屋敷である。1826(文政9)年、小山田主鈴は国家老として江戸から柳生へ戻り、大坂堂島の米相場で巨利を得て柳生藩の財政再建に尽力した。隠居後、藩主・柳生俊章から賜った土地に1847(弘化4)年に新邸の建築を開始した。なお、大規模な石垣は1841(天保12)年に尾張国の石工によって築かれている。主鈴の死後も子孫がここに留まり、昭和になって米蔵などの付属施設は撤去されたが、主屋は創建当時の姿を残しており、現存する奈良県下唯一の武家屋敷である。
1964(昭和39)年には作家の山岡荘八の所有となり、氏の小説「春の坂道」の構想はこの屋敷で練られたという。氏の亡き後は、その意志により奈良市へ寄贈され、現在は小山田主鈴と柳生藩および山岡荘八に関する資料館として公開されている。
【史跡規模】 |
【指 定】奈良県指定文化財(1984年3月14日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 江戸時代:中期 |
昭和時代:後期 |
関連年号 | 1826年・1841年・1848年 | 1964年 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
小山田主鈴 | **** | 柳生俊章 | YG03 | 山岡荘八 | **** |
柳生藩家老屋敷見取り図(現地パンフレットと屋敷内の間取り図より編集)