安土瓢箪山古墳
あづちひょうたんやまこふん(Azuchi Hyotanyama-Kofun Tumulus)
【K-SG004】探訪日:2016/9.25
滋賀県近江八幡市安土町桑実寺
【MAP】
〔駐車場所〕
琵琶湖東岸の観音寺山の西麓、繖山から延びる支脈尾根上に築造された大型前方後円墳で、滋賀県では最大規模の古墳である。1935~36年(昭和10~11年)に発掘調査が実施されている。なお、全国には「瓢箪山古墳」の名称が多く、ここは「安土瓢箪山古墳」とも呼ばれる。
墳丘規模は、全長134m(162mとされた時期もある)、後円部直径78m,高さ13m、前方部幅62m,高さ7m、くびれ部幅56mを測り、前方部を北西方に向ける。墳丘外表で葺石は明確でないが、円筒埴輪,底部穿孔壺などが検出されている。
埋葬施設は、後円部における竪穴式石室(竪穴式石槨)3基、前方部における箱式石棺2基が確認され、これらの施設、特に中央石室からは銅鏡二面,鍬形石・石釧・車輪石などの腕飾り類,管玉,剣・刀,銅・鉄の鏃,短甲,斧,鎌,鉋など多数の副葬品が検出されている。
古墳時代前期の4世紀中葉頃の築造と推定され、一帯では古代豪族の狭狭城山君(沙沙貴山君)の存在が知られることから、被葬者を狭狭城山君の首長に比定する説や、狭狭城山君を牽制するためにヤマト王権から派遣された人物に比定する説等が挙げられている。付近では前期古墳として雪野山古墳が発見されており、本古墳との関係性が注目される。
【史跡規模】 |
【指 定】国指定史跡(1957年7月1日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:前期 |
関連年号 | 4世紀中葉 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
狭狭城山君 | SS01 |
瓢箪山古墳の発掘調査で確認された副葬品(Wikipediaより転載)