<神武朝>

K001:神武天皇  神武天皇 ― 神八井耳命 K002:神八井耳命

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神八井耳命
 父の神武天皇が崩じた後、朝政の経験に長けていた庶兄の手研耳命は皇位に就こうとして、弟たちを害そうとした。この陰謀を母后の歌から察知した神渟名川耳尊(後の綏靖天皇)・神八井耳命は片丘の大窖にいる手研耳を襲い、これを討った。この際、神八井耳は恐怖で手足が震えおののいて矢を放てず、代わりに神渟名川耳が射て殺したという。神八井耳はこの失態を深く恥じ、弟が天皇として即位するに及び、これを助けて天神地祇を掌ることとなったが、3年後に薨じた。畝傍山の北墓に葬られたと伝えられ、現在、奈良県橿原市山本町の八幡神社(古く八井神社と呼ばれた)はその伝説地とされる。